02Let’s スウェーデントーチ!!
「波戸岬キャンプ場」では、「LOGOS スウェーデントーチ」でのたき火もEnjoyしてきたのでした。写真の矢印の丸い穴に「防水ファイアーライター」を入れて着火すれば、簡単にたき火が楽しめます。ロケットストーブ型なので風に強いのも特徴。
正直、「火吹き棒なんている?」と個人的には思っていましたが、いりますね。かゆいところに手が届く孫の手的魅力というか、ピンポイントで息を吹き込めるので、めっちゃ便利。「LOGOS 火吹き棒」。無段階調節で、最長70cmまで伸びてくれます。
というわけで、スウェーデントーチはたき火アイテムとしてもナイスなのですが、今回の注目はスウェーデントーチ・クッキング。「How toたき火!」の「乳待坊公園いこいの広場キャンプ場」で、さっそくLet’sクッキングです。
やっぱり、MAKIBI料理は(スウェーデントーチでも)シンプルに限りますね。再登場の「MAKIBI グリルPAN」で焼いた炭火焼きバーガー、最強! 同グリルPANは穴部分から余分な脂分を落とせるのでヘルシー派にもおすすめ。
そして、もう一品のシンプル料理が……。
出たぁ〜『外ごはん本』のP32〜掲載の「BPPウィンナー」! 「マロロガバワン」礒邊シェフの傑作です。BPPはブラックペッパーのことで、「自分が思う倍の量を振りかける」のがポイント。うまし!
ちなみにですが、「BPPウィンナー」写真2枚目のスキュアは、月刊LOGOS「WEB 版サンライズサンセット」の「『もののけ姫』の〝たたら〟を知っていますか?』」でお世話になった工房くろがねに作ってもらったスキュアの完成品。世界で2本しかないのが、ちょっぴり自慢です。
さてさてそして。世界で2つしかないつながりがこちら。世界に2個しかない焼きゴテのメイプルリーフマークが押されるのはもちろん……。
LOGOSのスウェーデントーチ! 注目は天面の+の切れ込み。空気を遮らない仕様がポイントで、一般的なスウェーデントーチのように別売りのゴトクを購入して取り付けなくても、スムーズに調理ができちゃうのです。だからこそ、「炭火焼きバーガー」や「BPPウィンナー」がおいしかったのでした。
それにしても、なぜ世界に2個しかない焼きゴテがあったり、たくさんのトーチがストックされているのでしょうか?
それは、〝なぜ佐賀県だったのか?〟の答えがこの場所にあったからでした。
登山家ならば「そこに山があるから」と答えるそこがここ=「元気村富士」。LOGOSのスウェーデントーチを製作している佐賀県の工場です。
さっそく、工場見学させてもらいましょう。
「元気村富士」のある佐賀市富士町は森林資源が豊富なところで林業が盛ん。全面積の約7割が山なのだとか。そんな恵まれた資源を有効利用すべく、地元の森林組合から原材料となる杉の丸太を入手。全長30cmとなるよう、正確に切断していきます。
センターをとり、ゴトク部分の切り込みを作成します。LOGOS担当者と何度もやり取りをし、試行錯誤を重ねて製品版のような仕様になったそうです。
一般的なスウェーデントーチが上部から+に2本の切れ込みを入れるのに対して、LOGOS製はL字型の空気の通り道を作るのが特長。天面から20センチの縦穴をドリルであけて、ライトで位置を確認してから横穴をあけます。
これで終わらないのが、LOGOS製スウェーデントーチのこだわりポイント。グラインダーで5分〜10分をかけて磨きあげます。
そして、ついに、とうとう、世界に2個しかない焼きゴテで刻印です。熟練スタッフが2人がかりでチェックしながらの作業。全工程中で一番緊張する瞬間だそうです。
なぜなら、少しでもかすれがあったり、二重に刻印されたりすると市場に流通できないから! その厳しさを体感すべく本誌編集長も刻印にチャレンジしてみましたが……難しいッ! 知ってました? 木って丸いんです。まっすぐに押すだけじゃ、湾曲部分が焼きゴテに触れないから、きれいなメイプルリーフにならないのでした。
刻印を押される前のほぼ完成品なトーチたち。「元気村富士」は廃校となった小学校を使用しているので、昔の教室に製品やもうすぐ完成する製品が置かれておりました。
「元気村富士」でこだわりのスウェーデントーチを作ってくれているみなさん。なんと、全員が富士南小学校の卒業生だそうです。写真左から男性陣が山本さん、松原代表、西さん、そしてスウェーデントーチを大切そうに抱いてくれているのが藤田さん。これからも、LOGOSのこだわりトーチをよろしくお願いします!
おまけ。「元気村富士」では、「薪(15cm)」も製作。こちらもこだわりありまくりで、強制乾燥技術により含水率を調整しているそうです。今回の旅では持ってきておりませんでしたが、コンパクトサイズのたき火台にピッタリ!