2022年6月18日のことでした。

 父島初日だというのに、思わず「ここはハワイか!」とツッコミたくなるほどのサンセットとフラダンスの絶妙コンボは、偶然と書いて「できすぎ」と読める出来事でした。そんな偶然といかにして出会ってしまったのか。ちょっぴり、時をさかのぼります。

 東京竹芝の港から「おがさわら丸」で24時間。文章だとサラッとしていて楽勝感があり、なんだかちょっぴり悔しかったので強調させていただくと、前日にはまだしゃべれていなかった幼児が、もしかしたら次の日にははじめての言葉を口にする可能性だってある24時間。たとえが的確じゃない気もしますが、とにかくけっこうな長旅である24時間後に父島へと到着すると、港では子供たちが次々と海に飛び込んで遊んでおりました。

 出航前のグレーな街並みだった23区はまだ梅雨だったのに、同じ東京でも父島は超のつく快晴。四季でいえば完全に夏。気温は30度と高めだし日差しもきついけれど、都会のような照り返しの熱気がこもりません。木陰に逃げれば快適で、風が心地よし。島のあちこちにビーチがあって、泳いだり、シュノーケリングしたり、いろんな人が海をEnjoyしていて、やっぱりもう夏です。

 さて、偶然についての話でした。

 レンタカー屋さんでの車の手続きのあと、さっそく尋ねたのは『サンライズ/サンセット』にまつわる父島のおすすめスポットについて。主旨を理解してくれた奥様が観光マップにかわいらしい太陽マークを書きながら「こっちが日の出の方向ね」などと朝日と夕陽が眺められる場所を教えてくれたのでした。そのうちのひとつが、夕焼けのおすすめスポット「扇浦海岸」だったのです。

 せっかくだし、ぶらりとのぞいてみますか、ぐらいの感じ。まるで、コンビニにビールを買いに行くような気楽さで訪れた扇浦海岸でしたが、これがまぁできすぎだったのです。たしかに夕陽が美しい。でもそれ以上に、フラダンスに興じる人がいるって。ウソでしょと。なにも知らない人が写真だけ見たら事前に仕込んどいたのって思われるよと。旅の相方の関くんと半笑いで顔を見合わせてにやけちゃったほどの偶然=できすぎでした。

 聞けば、3人の女性のうちのひとりが誕生日で、そのお祝いで集まったのだそう。扇浦海岸の夕景が人気だというのもあるのでしょうが、踊る3人が気になった人たちが続々と集まってきていました。振り返れば、世の中はいろいろあって、僕らの旅企画も3年ぶりのこと。偶然と書いて「できすぎ」と読めるサンセットから始まった旅にいい予感しかしなかったのでした。

 そして、この出会いが、さらなるエピソードへとつながるのは、また別のお話。

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